= BLUES T.A.D. REPORT =
(vol.1 part 2) Y.2001 5/19 | 6/17 | 6/23

Y.2000 12/23 | Y.2001 1/20 | 2/24 | 3/17 | 4/28


date @ by
5/19/01 代官山HOOCHIE COOCHIE 宮本繁さん

●練習方法マニュアル
家元が行っている方法をもとに、門弟の練習の参考となるマニュアルを作成する。 現状のまま何年もやっていくよりも、正しい練習方法を1日15分でもやっていけば全然違いがあることお墨付き。結構ハードだが、2ヶ月も続けていれば差がハッキリ出るはず。うまくなるべし!!

○ギター持ってやること
ギターを持ったら「キューンキュキューン」とか「チャララチャララチャララチャララチャーンチャーン」とかやる前に、毎日15分ずつ、以下のようなことをやるべし。

(1)小指のトレーニング (小指の思い出?) {小指が重いぜ TAD}

<練習方法>
1弦、12f(人)17f(小)15f(薬)17f(小)13f(中)17f(小)を1分間以上。
<注意点>
ダウンアップ交互、テンポを崩さないよう 最初はスタートポジション(人差し指)を12フレット、T.A.D.常連者は8フレットくらい徐々にヘッドよりでやれるよう
(2)フィンガリングのトレーニング
<練習方法>
1:人差し指、2:中指、3:薬指、4:小指を1フレットずつに割り振って下記のように弾く
1234、2341、3412、4123、4321、3214、2143、1432 を1分間以上
<注意点>
ダウンアップ交互、テンポを崩さないよう
(3)左手のトレーニング トリル(or ボヨボヨ?)
<練習方法>
右手を使わず、ひたすらトリル(ハンマリング、プリング)
中指、薬指、小指、人差し指を各指1分間ずつ
<注意点>
同じ弦の方が良い
聞こえる音を出さなくて良い(無理に引っ掛けて音を出さなくて良い)
動きは出来るだけ小さく、均等に
小指のときは寝かさないで立てるようにする{他の指も TAD}
(4)右手のトレーニング
<練習方法>
(最初は)ボ・ディドリービート(●××●××●×××●×●×××)
4弦5弦5フレットを使って、アクセント(●)を4弦、それ以外(×)を5弦、次にアクセントを5弦、それ以外を4弦を1分間
<注意点>
ダウンアップ交互、テンポを崩さないよう
慣れたら1弦とばし、2弦とばし
正確に出来る範囲で速いテンポと、間違ってもいいから無茶苦茶速いテンポの両方
(5)右手のトレーニング 高速ピッキング
<練習方法>
出来る限りの速いスピードでひたすら1本の弦をオルタネイトピッキング{トレモロ}を1分間以上
<注意点>
一定のテンポ
(最初は)アクセント無しの一定の音量
(6)5フォームのトレーニング
<練習方法>c 「E -> A -> D -> G -> C」
Eフォームで6弦から1弦まで上がって下りて、Aフォームで6弦から1弦まで上がって下りて、Dフォームで上がって下りて、Gフォームで上がって下りて、Cフォームで上がって下りる。

    *4ノートでやる
例:ドレミファ、レミファソ、ミファソラ、〜と4つ1塊の音を1音ずつ上げていく(下げていく)

(7)新5フォームのトレーニング

 4月のレポートの新5フォームトレーニングの内容を前提にしてください。
<練習方法>

(1)-1、基本編1と2で

1キーで上下1セットを1順
ドから上がって下りて、レから上がって下りて、ミから上下〜ファから〜ソから〜
ラから〜シから〜ドから〜。

例:
   ドレミファソラシドドシラソファミレド、
レミファソラシドレレドシラソファミレ、
ミファソラシドレミミレドシラソファミ、〜を3弦、4弦、5弦スタートでやる

 (2)-2、応用編
ポジションが上がるとき音上昇、ポジション下がるときに音下降、を1往復
例:
ドレミファソラシド、レミファソラシドレ、
ミファソラシドレミ、ファソラシドレミファ、
ソラシドレミファソ、ラシドレミファソラ、
シドレミファソラシ、ドレミファソラシド
ドシラソファミレド、シラソファミレドシ、
ラソファミレドシラ、ソファミレドシラソ、
ファミレドシラソファ、ミレドシラソファミ、
レドシラソファミレ、ドシラソファミレド
を3弦、4弦、5弦スタートでやる
(3)-3、基本編1で上がって次キー、下がって次キー、を1順
ドで上がって、レで下がって、ミで上がって、ファで下がって、ソで上がって、 ラで下がって、シで上がって、ドで下がって、レで上がって、ミで下がって、 ファで上がって、ソで下がって、ラで上がって、シで下がる
例:
ドレミファソラシド、レドシラソファミレ、ミファソラシドレミ、〜を3弦、4弦、5弦スタートでやる
○ギター持たなくてもやること
●セッション
今回はいつものようにバッキング最重視だが、ヴォーカルも重視する。

<やり方>
Vo+Gt、Gt、Ba、Drの編成で1曲、をまわす。

○baby, what you want me to do
 ・メリハリがないんじゃない?
 ・元曲の持つゆったりしたやわらかい感じとイクべきところを意識し、自分のやりたいことをブレンドすると良い

○luise
 ・"R"の発音
 ・"イー"という発音で"H"音が入っている

○take a little walk with me
 ・"L"の発音
 ・"see" <-> "she" の発音
 ・もう1パート分の音が欲しい

○route 66
 ・もう1パート分の音が欲しい

○love har with a feeling
 ・曲のイメージを聴く人に伝える

サイドギターはバックリフ等、曲のイメージとなる音を継続して出し印象付ける必要あり

○stormy monday
 ・コード <-> ソロ(単音フレーズ)を引くときのヴォリューム(バランス)を考える
複数弦 <-> 単弦を同様のタッチで弾くと、ソロ時にヴォリュームが落ちてしまう。
又は、コードが馬鹿デカくなってしまう。
 ・コードの引き方にバリエーションをつける。スローの曲ではストロークの差を出しやすい + 出さないと単調になってしまう
ブロック、レガード、アルペジオ、ピラミッド、ブロークンを駆使するべし

   ○everyday I have the blues
 ・シラブル(音節)に注意 基本的には1音節1音符
例:
everyday : every <-> day ("エブリ"と"デイ"の2音節)
音節を把握し、リズムに乗せて歌うべし
○chicago bound
 ・ソロ時、ブラッシングが多すぎる。刺激音はステージでの構成を考え、1ステージに数回にしぼった方が良い
 ・このテンポのシャッフルベースフレーズなら出来る限りダウンピッキングでやる。ダウンアップだと"あの"シャッフルのノリが出にくい。速いテンポになってハネないことを恐れる必要はない

○next time you see me
 ・このテーマの音の範囲だと、ポジション移動しないで弾ける
 ・歌メロくらい弾けるように

○woke up this morning
 ・このくらいのことはやりなさいという例(家元)

○ポイント

・発音
"L" 舌が上の歯の裏にまっすぐくっついた状態から、発音するときに下に落ちる "N"の発音時と同じ動きになる。母音つきの場合明るい"L"、母音無しの場合暗い"L"
"R" 舌が口内の
底につく
"F" 下唇をかむ "TH" 舌の先を上下の歯ではさむ
"see" <-> "she" の発音の違いに注意。"see":口内の上部と舌でパイプをつくって息を通して発音する。"she":口を横に開き、横から息が漏れるときに発音する
まずは子音の発音を正しく。母音が少々違っても通じるが、子音が間違っていると通じにくい
その発音するときに、体がどのような動きをするのか把握し、正しい発音を心がけるべし

・もう1パート分の音を出す
Vo+Gt、Gt、Ba、Dr というような編成の場合、ギター2本で3パート分の音を出すべし
バッキングからもブルースに命を吹き込むべし

・歌の持つリズム、言葉の持つリズムを意識すべし

・本当の自分のいい声を見つけるべし   (5/30 up)

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date @ by
6/17/01 宇都宮 ZULU NEGGY加茂さん

BLUES.T.A.D.遠征編。今回は家元やMr.NAT DOVEの演奏も頻繁に行われている北関東のBLUESスポット宇都宮CLUB ZULUにて行われました。東京から参加した面々と地元宇都宮あわせて10名ほどが参加しました。

先ずはトレーニング、1弦、12f(人)17f(小)15f(薬)17f(小)13f(中)17f(小)を1分間以上というトレーニングを全員で行いました。

次にフィンガリングのトレーニングとして1:人差し指、2:中指、3:薬指、4:小指を1フレットずつに割り振って下記のように弾く、
1234、2341、3412、4123、4321、3214、2143、1432 を1分間以上というトレーニングを行いました。

ここで東京組は新たな課題を出されました。4本指の内1本を違う弦にするというもの。ピッキングはダウンアップを崩さない様に、それに加えてその指が、どの音になっているか把握することも指摘されました。

その後東京組は新たなカリキュラムとして「レの音をドと思う」という取り組みを行いました。
これはまずAのスケールをEフォームで弾きます。最後のドを弾き終わったら次のレをドとみなしさらにスケールを弾くというものです。5フォームをきっちりやっていれば瞬時に対応できるというものですが迷いがでるのは修行不足といったところですか。いきつくところまで行ったら今度はシbをドと思って下がって行きます。そうすると同じ運指で往復が出来ます。5フォームの訓練がここでも重要視されるわけですが更にもうひとつ新しい取り組みです。この「レの音をドと思う」事を利用して「アルプス一万尺」を弾くというものです。これも曲の最後の音がドになりますから瞬時に次のレの音をドとみなして曲を続けなければなりません。やってみると意外にむずかしいものできっちり最後までは弾けませんでした。家元いわく「スケールの移動を把握してないと出来ないよ。」との事で確かに「アルプス一万尺」は綺麗にメジャースケールに収まっている上に誰でも知っている曲なので取っかかりとしてはいい曲だと思いました。

その後の家元の話で「今やっていることはあくまでも日々の練習である」ということを強調なされていました。普段ギターを弾く前に15分程度こうした取り組みをすること、TAD三浦というプロのギタリストが20年続けてやっている大切さを説明して頂きました。「野球選手の素振りは素振りである」ということは私何ぞは素振りをする為の練習をしているようなもので日々の鍛錬の重要さを再認識しました。

その後はセッションチェックで発音の悪さ、歌詞の理解力の問題、2パート分ギターがバッキングを弾き音の厚みを減らさないこと、ピアニカでセッションする場合のコードの音の選び方、ハーモニカプレイヤーの音の使い方で間違っている部分の指摘等がなされました。何れも「そんなことも気付かずにやっとんのかい!!」怒られそうなことばかりですが指摘され演奏をやりなおしてみると見違えることも多 かったです。

宇都宮開催でしたがこういったクリニック自体が初めてといった方もいらっしゃたようですが普段の練習方法をここまで重点的に取り組める教室も少ないと思いますし最近参加が少なくなっていた自分にとっては大変よい復習と反省材料になりましたのでより一層頑張りたいと思います。   (6/22up)

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date @ by
6/23/01 高円寺 T's SALOON 下川仁也さん

下川です。6月23日おつかれさまでした。

♪ レポート (6/28 UP)

最初は指のトレーニング。
その内容については
宮本さんのレポートで書かれていますが、
家元からこの練習の注意点、「ミスしても止めない。テンポを守って弾き続けること。」
その理由として、
(1)弾き続けることで毎回間違う所を発見し、それを認識した練習が弱点克服の近道になる。
(2)ステージ上では一度止まって弾き直すことはできない。
説得力のある演奏には何よりも弾き通して完結させる事が大切。

次に行われたのがフォーム把握新練習『レのことをドと思う』です。
加茂さんのレポートにもありましたが、新練習法ということでここでも報告します。
「E、G、A、C、Dの5フォームを用いてメジャースケールを1度ずつ上昇、
もしくは下降して移調を繰り返す」ということです。具体例を挙げます。(移動ド)

(1)6弦5フレットをEフォームでスタート。(key=A)
ドレミファソラシド、ドシラソファミレドを弾く。
(2)ここでレの位置、つまり6弦7フレットをドと思います。
Eフォームですからこの位置は薬指になります。
このままGフォームでドレミファ〜を弾きます。(key=B)
(3)するとレの位置、5弦4フレットが人差し指になり、ここからAフォームでドレミファ〜を弾きます。(key=Db)
(4)次のレの位置は5弦6フレットですから、そのままCフォームでドレミファ〜を弾きます。(key=Eb)
(5)次は4弦3フレットがレになりますね。Dフォームでドレミファ〜を弾きます。(key=F)
(6)次は4弦5フレットがレです。Eフォームでの4弦スタート型が見えると思います。
それでドレミファ〜を弾きます。(key=G)
(7)次は3弦2フレットがレです。Gフォームでの3弦スタート型が見えますね。
ドレミファ〜を弾きます。(key=A)
(8)そして3弦4フレットになるとここでオーバーポジションになります。
ただこのあと紹介する『アルプス一万尺練習法』でオーバーポジションにも取り組むので、
行ける所まで指を伸ばしましょう。
(1)〜(8)は上昇編です。下降は来た道をそのまま帰ります。
(7)からのスタートで(1)へ戻りましょう。

そしてこの練習法の次の段階が前述した『アルプス一万尺練習法』です。
「アルプス一万尺」は皆さんご存知だと思います。
この練習の仕方は「あるぷすいちまんじゃーく〜」を1コーラス毎に一度上(下)へ転調し、
演奏を続けるというものです。考え方は『レのことをドと思う』と同じです。
5フォームを用い、またその連結部分のスムーズさに気を配りながら取り組みましょう。

例 「アルプス一万尺」key=F 5弦8フレット薬指 Cフォームでスタート

ドドレミ ドミレソ ドドレミ ドーシソ ドドレミ ファミレド シソラシ ド

ラシラソ ラシドラ ソラソファ ミファソ ラシラソ ラシドラ ソドシレ ド

ここまで弾いたら、4弦5フレット人差し指 Dフォーム key=G に転調。
1コーラス弾いたら、4弦7フレット薬指 Eフォーム key=A に転調。〜〜〜
さてオ−バポジションについてですが、転調していくうちに出てくると思います。
上記アルプスの例では1弦3フレットGの位置、Eフォーム1弦スタートの位置です。
この曲の一番高い音ファが明らかにポジション外です。
しかし家元曰く「『小指が重いぜ』練習法を生かせ!」。
またこの時のミやシ(Eフォーム内ですが、ミやファを小指で弾かなければならない為、 2弦7フレットが効率的です)も小指の出番です。
一年くらい前に教室で取り上げられたEのバーのフォームの範疇に入りますね。

{テンポ、スケール感等で最初は、アルプスを選びました。他にも良い素材あると思います。
聖者の行進、草競馬、etc.} TAD

次は『クロマチックトレーニング応用編』です。
1234 2341 3412 4123 4321 3214 2143 1432
が今までのトレーニングでしたが、これをメジャースケール内でやろう、というものです。
具体例を挙げて説明します。

まず2弦上でいつものように1234の形を作ってください。
そしてその中指だけをそのまま3弦へ移動してください。
そして1、2、3、4、と弾くとレ、シ、ミ、ファ、となりますね。
これを 1234 2341 3412 4123 4321〜と弾きます。

次は3弦上で。中指をそのまま2弦へ移してください。
1、2、3、4、でレ、ソ、ミ、ファ又はラ、レ、シ、ドになりますね。 上の二つを省略して表記すると
2弦、中=3→レシミファ(基準は2弦で中指は3弦の意)
3弦、中=2→レソミファ or ラレシド となります。 他にこのようにできるフレーズの例を挙げます。
2弦、薬=3→ミファレソ or シドラレ   3弦、薬=2→シドファレ
2弦、中&薬=3→レシドファ   3弦、中&薬=2→シミファレ
2弦、中&小=3→ドラレシ or ファレソミ   1弦、中=2→ラファシド
1弦、中&小=2→ラファシソ   3弦、中&小=2→ドファレソ or ソドラレ or レソミラ
2弦、薬&小=1→ミファシド  2弦、薬=1→ミファシソ
そしてこのように指を移した形で、1234、2341、3412、4123、4321、〜
のトレーニングをします。注意点、「左手だけでなく右手のオルタネイトピッキングにも気をつける」「頭の中で音を回す」

次は『バラード曲でフレイズの表情付けを学ぼう』です。
{ボーカルのパートを楽器で、楽器らしく表現する練習}TAD
バラードを1曲用意します。インストでも構いません。
スリーコードではない曲がいいのではないでしょうか。
その曲のメロディーの魅力を表現して弾くのが最終目標です。
しかし「メロディー(テーマ)を感じさせる」というのには多くの研究が必要とされます。
その過程がこの練習の重要部分です。
ハーモニー、6度を足す、アクセント、ビブラート、チョ−キング、スライド、
ハンマリング、プリング、トリルなどなどを用いてテーマに挑戦しましょう。
次回の教室から研究を始めます。コード譜を用意しましょう。 (感想) 新練習法を報告したわけですけれども、無事お伝えできたでしょうか?
とにかくどれも画期的です。
工夫できるかできないかは大きな差だなぁ、といまさらですがレポートを書きながら痛感しました。
新練習、取り組みましょう。  (132 8483)

[Report vol.2]
 
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