= BLUES T.A.D. REPORT =
[vol.3]

2002 | 1/13 | 2/2 | 3/2| 8/17| 9/14 | 12/7

[vol.1]('00 Dec.〜'01 June) [vol.2]('01 July〜Dec.)[vol.4]('03〜)

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1/13/02 高円寺 T's SALOON Neggy & A.Jam

久しぶり参加の成田組NEGGY加茂&あぷりこっと・じあむのコンビでお届けします。(2/2 up)

まずはウォーミングアップです。45秒間にできるだけ早く繰り返す「ラドシド」や「ラシドシ」。
ピッキングのアングルを変えて行うこと、正確に指板から指を離すこと、練習の時間を確保することがポイントでした。

ここでのポイント
※手が疲れる原因
(1) 力が足りない (2) 余計な力が入っている
自分の症状を理解した上で練習し取り組まないと効率が悪くなります。

=トピック=

(1) メジャースケールについて

5フォームをどれだけ使えるか?
よく使っている人で2つ半。これは自分の不得意のフォームがあってはいけないとの事で具体的な練習方としてはフォームを指定してアドリブをしようというものです。
注意点としてはフォームがなせるフレーズというものもあるのでなるべく違うフォームでも同じニュアンスで弾けるようにとの事です。
ここでは試しに Key=A でリズムはシャッフル、最初の一回りはEフォーム、つぎはDフォームでおこないました。
私も最初はニュアンスがつかめなかったのですが(今でもつかんでいませんが)その後は上手く連結できていた生徒もいました(この日の人体実験は加茂、 加藤さん、キミさん)。
ここでの注意点はポジショニングです。コツとしては人差し指がEフォームのとき1弦5フレット、Dフォームのとき4弦7フレット、大体このあたりから移動しないとの事でした。
5つのフォームを同じレベルで使える様に、またチョーキングの場所も注意する事。

●フレーズとは?
連結した音の集合の区切り
超 わかりやすい例:オギクボは意味を持つがオとギとクとボでは意味をなさない。連結させる事で始めて意味を持つ。

●メジャースケールによるブルースフレーズ組立のポイント研究。
まずはメジャースケールから使いこなすのに難しいシの音をオミットしましょう。そしてファもオミットしましょう。
そうするとメジャーペンタトニックスケール(←家元この言いかた嫌い!!メジャーブルーススケールじゃ変ですもんね・・。)になります。
ここで注目するべき点は3度ミの音の使い方。3♭→3に上がる際ピアノであれば無機質に半音上がるところだがギターの場合この中間の音が出せる。
これを「真ブルーノート」(勝手に名づけてしまいました。)と呼びます。ポイントはこの「真ブルーノート」を聞き分け、使い分ける事ができるかです。
これはフレットボードに無い音なのでチョーキングを使います。(シンセだったらピッチベンドでできる!!って言わないでくださいね。)
○「ピアノ・ブルーノート」と「真ブルーノート」の使いわけのポイントです。
メジャースケールには3♭はありません。(これがブルーススケールを特徴付けています)
主に"I"の時は「真ブルーノート」"IV"の時は「ピアノブルーノート」を使うと持ち味が出るという指導がありました。これはブルーススケールに当てはめやすいからです。
例 ロケット88
ソドソドソドレミ
ミラミラミラシド
(わかります??)
これを理解した上で自由自在に使える様になりましょう。

(2)カントリーブルース"風"

むか〜し むか〜しちょんまげの時代はエレキベースはありませんでした。(というか電気もないが・・・。)そこでブルースマンは足りない低音を補う為にベースを自分で出していました。
自分の唄に自分で伴奏をつける際は
○ベースライン+フレーズ(ベースうちをコンスタントに)
○キーによってドロップDなどを使う
基礎練習はAでリフを弾きながら1弦の3→5Fでフレーズを弾くもの。
( 口で言うと「タッ、ドちゃ〜ん タッドちゃ〜ん」わかんねえよな・・・。)
○トップにどうコード感を出すか?
例えばガッカガッカ・リフ(私は5度リフとか呼んでるんですが)でEを弾く場合 6弦開放5弦2F 人差指+5弦4F 中指等の組み合わせが多いと思います。
ここで「エルモア ・チャララ」を足すために押さえ方まで変えてしまおうという技も。
これは5弦2F人差指はそのままで2弦の3F 中指、4弦の4Fを薬指、小指で5弦4F リフに使うというもの。かなり押さえにくいですが上手く行けば「ガッカガッカ+エルモア・チャララ」が同時に弾けるのでよりトップ音を生かすことができます。
○ビートの特徴
基本的に1拍にアクセントが来る。4拍から引っ掛けるというのが特徴の様です。

9thや6th等は曲によって取り入れる工夫をして下さい。

==セッションの部==

※ Route 66
ドラムのスィング感をサイドギターでも出す事。

※ Work up This Morning
出だしは極力カウントをリスナーに気づかせない。
Drに上手く合図を引き出させる。
ルンバのリズム弾きこなす。(トントロトントンストトト)

※ Tore Down
Whenの発音 唇をとんがって出す。

※ Stormy Monday
7-8小節はブルース進行を弾かずにメジャースケールで持って行ってア ピールする。

※ It Heart Me Too
ソロが長くなりすぎないように気を配る。
ブルースフィーリングをハーモニカで出せるように。
ステージでは1曲1曲をイメージ付けていく。

※ Think for Me
細かいリズムにイメージをつける場合両方のギターが同じリズムを弾かずに他の事をする事も必要。

※ All Your Love
ラテンだが元々Bluesにラテンのリズムはない。
シャッフル突入失敗・・・ 音程が悪い。(唄い込みが足りない)

※ Magic Sound
自分の声に会ったキーで。

※ I'll Play the Blues for You
ギター2本でさらにピアノが入る場合アクセントを弾くなどしてアンサンブルを工夫する。

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2/2/02 高円寺 T's SALOON 宮本繁さん

「自由自在」に演奏するために。
というキーワードのもとに今回も進んでゆきました。

自由自在のためにその1、
すべての表現において(少なくとも)2つ以上の方法を身につけること。
演奏の際にはその中の1つを”明確な意思”で選択し、使用すること。
(「このやり方しか出来ないから・・・」のままではいけない)

ということを胸に参りましょう。では・・・・

●フィンガートレーニング

トレーニングは1日最低15分やりましょう。詳細については過去のレポートを参照く ださい。
注意点を記述しておきます。

(1)小指のトレーニング
(2)クロマチックなフィンガリング
 ・つまづいても流れを切らないで続けること(ホンバン中は止まる訳にはいきま せんよね?)
 ・ピッキングのアングルを変えて弾いてみよう
   弦に対して     ピックが水平
    ピックのブリッジ側が上(順アングル)
    ピックのヘッド側が上(逆アングル?)
  という複数の方法を体得し、明確な意思でもって使い分けましょう
(3)トリル
 ・1回1回の指の行き来(上下運動)が安定しないとスピードが上がらない
 ・開放とのトリルと押弦してのトリルを分けて考える
 ・コードをおさえることも念頭におく
 ・指2本だけでなく、指3本、指4本のトレーニングもしておく
(4)トレモロ
 ・少なくとも3段階のスピードを使い分けられるようになりたいところ
   音域や場に合わせて使い分ける
 ・効率の良い動作をする
   腕が動いてしまうと遅くなる
   手首の回転運動の妨げにならないように手、指の配置を考える

●リズムの研究
(1拍の中のリズムとフレーズの関係)

1拍を3つに分けて/4つに分けて考る
同じテンポの1拍中に「ミタカ」(3つ分け)と言っても「アサガヤ」(4つ分け)と言っ ても1拍に収まりますね。
ということで、シャッフルビートの1拍に3つ分けのフレーズが乗っかるのは当然だ けど、
4つ分けのフレーズをも乗せてみましょう。
シャッフル感は失われません。(失われないハズなんです・・)

1拍を2つに分けて考る(シャッフルビート)
シャッフルのドッドドッドドッドドッドの1拍「ドッド」を2つ(前後)にわけてみ ます。
ドッド <-後ろの音が前よりか?後よりか?というのはTADでは重要なことでは ない。
テンポが速いとハネにくいので前よりになり、遅いと間隔が取れるので後ろよりに なる。
テンポによって変わってくるものとして考えましょう。

2拍3連を考える
2拍3連という、時にトリッキーな、時にダイナミックなフレーズというかリズムが あります。
2拍を3つ分けしたものですが、シャッフルビート上で考えると、
1拍を3つ分けして1ヶトバシで音を出すことになります。

|○●○|●○●|○●○|●○●| <−4拍の1小節と考えて見てください。
↑______↑
2つの拍を1つの塊として捉えます。

右手で(1小節)4つ打ち、左手で2拍3連打ち、またその逆の手で、
というトレーニングでもって2拍3連感覚を鍛えましょう。

●スケールの研究

モダンブルースのフレーズにはメジャースケールブルーススケール”交互”に使われます。
(お互いのスケールが1つに合わさっているわけではなく、別のスケールとしてとい うこと)
それぞれの特徴は以下。(カオとなるもの)
 ブルーススケール:III♭、VII♭
 メジャースケール:III、 VI

どの音からでもフレーズを弾き始められるように練習してみましょう。
それぞれ始める音によって味わいが変わってきます。
 例えば、?で始めるとメジャーの味わいを出せます。

●セッション

実験/実演セッションで挙がった指摘・注意点
・1曲中、誰も何処にもフィルインを入れないと面白くならない。
  フィルインの入れ方として2つの方法がある
   歌のフレーズが切れてから入れる
   歌っているところにぶつける
・自分の持ち歌を増やすよりも、今の持ち歌をもう一度チェックし直すべし
  ”どのように聴かせるか”
   強調するところ、歌詞のリズム、韻、音程、発音、等々

●宿題
・ピックガードに小指をつけて弾いているブルースマンの写真を見つけてくる
・2拍3連のフレーズが入っている音源を見つけてくる

こんな宿題が出ていたのですが、私のレポートが3月の定例会に間に合いませんでし た・・・
いや、3月どころじゃないんです、皆さん、ごめんなさい・・・・

●後記
今まで、「これでいいや」となんとなく自分でOK出してしまっていたものについ ても、
そうではないことでも改良してゆく余地はいたるところにあるのですね・・・・。

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3/2/02 高円寺 T's SALOON 下川仁也さん

下川です。3/2月例会のレポートをします。(3/12up)(72)

最初は15分トレーニングから。
内容については以前のレポートを参照していただければと思いますので、注意点を。

(1)ピッキングの仕方3種類を弾き比べ、音色の違いを確認すること。
   ピックを持つ親指の先下がり型、水平型、先上がり型の3種です。
(2)トレモロについて、弾き初めから最高速でいけるように。
(3)「ドのことをレと思う」について、何のフォームで弾いているかは常に意識しておくこと。 3弦5フレット人差し指でドレミファ〜とはじめた場合、これはGフォームですね。
そして同じ場所でレミファソ〜とはじめるとEフォームで、ミファソラ〜とはじめるとDフォームになります。
ドのことをレと思うのやり方は過去のレポートに出ていますので、解らないという方はそちらを見てください。

=講義1= フォーム指定でブルースを弾く

演奏中にあのフレーズを弾きたいと思ったとき、ひとつのフォームでしか思い浮かばないのではいかんということで、苦手なフォームに限定して練習するということです。
注意点としてチョーキングした場合の音に気をつけましょう。

=講義2= 和音フレーズを弾く

基本として1度と3度の和音でのスケール演奏から練習します。
1度がドならミ、レならファ、ミならソといった具合です。
応用は6度の和音に取り組みましょう。
練習方法は5フォームで。そしたら「ドのことをレと思う」で取り組みましょう。

1度と2度ではどうも変なので、音程は最低1音半取る基本原則があります。
また周波数が近いと濁るので低音ではなかなか使うときは要注意。

家元曰く、全ての練習に当てはまることとして、思うように出来なくて悩んでも取り組み続けていれば、ふと突然出来たりすることがある、続けることが大事ですよ、とのこと。

以上3/2の講義でした。 次回は4/28です。開始時間に注意!(pm2:00-)


date @ by
8/17/02 高円寺 T's SALOON 宮本繁さん

●トレーニング

5フォームや基本練習に際して意識する事項。

ギターという楽器に対する正しい理解
音を出す際に以下の事を理解して弾くこと。
 基準の音が何か(キーを意識する)
 何度か(基準音との関係)
 何の音か(実音名)

弦とフレットと音の関係を理解する。
例えば、3弦の"C#"音を出す場合、
(1) 3弦(開放時の音)は"G"で、
(2)"C"はその4度上の音なので+5f
(3)"C"の"#"なので+1f
−>(3弦)"6f"と導き出す。
(各弦各フレットの音名を全て暗記する必要は無い。)

弱い部分を克服する
間違えるところは徹底的に反復すること。

●説明のできる音を出す

コードの音の意味を意識する。
構成音それぞれの響き、味わい、効果を理解して弾くこと。

●フレーズとリズム

フレーズと拍を考えてみる。
1拍フレーズ
シャッフルフレーズ
3連フレーズ(3連符=1拍3連符)
2拍3連フレーズ
2拍3連逆利用フレーズ
 112|233|445|566| <−4拍の1小節と考えて見てください。
 (数字はフレットではなく、音程の移動を意味する)
使う音程を少なく
 2〜3の音程数で考える。音数は多くてよい。例えば、
 221|212|121|212|〜

●セッション

実験/実演セッションで挙がった指摘・注意点
・バッキング時の注意
 1コーラス内では同じリズムを出すのがブルースの本筋である。
・バンドリーダーは自分がやりたいテンポをメンバーに示し、
 ずれる場合は自分の責任において努力してメンバーを正す。
スライドは過程が大事。
 スライドの醍醐味はある音を出す事ではなく、
 ある音にたどり着くまでの経過音を出す事。
 キュン、だとその味わいを出し切れない。キュゥ〜〜〜〜〜ン、とやるべし。
・ブルースのフレーズの特徴
 トーンセンターに向かって下がっていく。

2002.12.24(12/25 up)


date @ by
9/14/02 高円寺 T's SALOON 宮本繁さん

●ニュー5フォーム練習法

自分が弾いているフォームを意識する。

どういう順番でフォームが並んでいるかを考える。(*注)
3弦で始めた場合、以下のようになる。
開始音 ファ
フォーム

・フォーム名よりも"ド"が何処にあるかが大切
・音が上がっている為、フォームは下がっていく。
・半音の場合はフォームチェンジしない。(音7つに対してフォームは5つ)
・これを3,4,5,6弦始まりでそれぞれ考えること。
 5弦と6弦とではフィンガリングは同じだが、
 キーとフォームを意識するにあたっては分けて考えたほうが良い。
 *注
 ドから1オクターブずつ、1度上がってレから1オクターブずつ、1度上がってミから〜という
 例のメジャースケールの練習法をイメージしてください。
 わからない方は
こちらの新5フォームトレーニング応用編をご参照あれ。

●同ポジションで弾く

今まで普通にポジション移動して弾いていたフレーズを、
ポジション移動することなく弾いてみる。
(例1)"next time you see me"の9小節目からの5度4度1度と進行するときの
 あのフレーズをポジション移動せずに弾いてみよう。
(例2) 1,5,7,8度を使ったシャッフルベースラインを(以下同文)。
 (↑何て言うんでしょう?ブギー?)

・ポジション移動によるテンポのズレを防げる。
・左手の外側の指(人差指、小指)は殆ど押さえる場所が決まってくる。
    内側の指(中指、薬指)はいくらか自由が利く。

●フレーズの研究

チョーキング
・ビブラートの幅、速さについて人差指、中指、薬指で思い通りにかけられるか。
・かけるならきれいに立ち上がり速く <-> かけない。を明確に。

フレーズとリズム
ビート
ノート <---> <---> <--->
ノート(音)は1のビートから2のビートまでの間に(自由に)入れることができる。
遅いテンポでは特にその"間"を活かす事ができ、そうする事でフレーズの表情が
豊かになる。ビートだけを意識していても面白くならない。
"間"を意識するべし。

●セッション

実験/実演セッションで挙がった指摘・注意点
・マイクのセッティングについて
 マイクを口前にくるようセッティングし、まっすぐ立つこと。
  マイクに口を運ぶ(体を曲げる)のはよくない。
 マイクと口の距離を調整する。
  近すぎると音が割れる。遠すぎると聞こえなくなる。

・フレージングについて
 メロディを良くつかんだ上でブルーススケールの中で行う。
 あまり歌い上げない。
 (音程なしで)歌詞とリズムだけでもブルースっぽさを出せる。

・メンバーへの指示は相手に理解しやすいように。
 言われる側としてはどんな表現でも理解・対応できるように。
 (極端に言えば、他人を信用するな、ということ。)

・サイドに廻っても"受け"に廻らない。
 ソリストにソロを弾かせるつもりで。そうするとバックリフがやりやすい。
 "コード"を必ずしも弾く必要は無い。
 (コードを弾かなきゃ、と思ってる人が多い、とのこと)

●後記
前々からずっと言われてる事で、自分のフレーズ、レパートリーを見つめなおし、
良くしていくというのが必要な事はなんとなくはわかっているつもりなんですが、
Blues TADや別の場所でも、人に言われて気がつく事が未だに多いです。
引き締めねば。

高円寺T's Saloonには大変大変、とてもとてもお世話になりました。

2002.12.24 (12/25 up 366)


date @ by
12/7/02 渋谷 LUCIFER 宮本繁さん

●スケールの研究

スケール:1オクターブ内の特定な音の間隔/並び。

今回はモダンブルースで頻繁に使用するメジャースケールとブルーススケール
に加えてドリアンモードについても考える。
ドリアンはブルーススケールとよく似ていて、且つ独特の味わいがあり、
ジミヘン等が多用し、ブルース、ロックでも良く使われる。

これらを使い分ける事でモダンブルース演奏の幅を広げる事が可能に。
それぞれのスケールの音の特徴を比較しながら試してみましょう。
(メジャーはミとラ。ブルースはドとソ。ドリアンはミとシ)

下の表にある通り、それぞれトーンセンターを
メジャーはド、ブルースはラ、ドリアンはレと考えて見て下さい。

音の並びの比較
Key=C
メジャースケール ブルーススケール ドリアンモード
トーンセンター C=ド C=ラ C=レ
音の並び ドレミファソラシド ラドレミソラ レミファソラシドレ
音の間隔 全全半全全全半 1半,全,全,1半,全 全半全全全半全
全:全音間隔、半:半音間隔、1半:1音半間隔

ギター的比較
Key=C
1弦 メジャー ブルース ドリアン
2弦
3弦
フレット

チャーチモード
モード名 音の並び スケール名
イオニアン ドレミファソラシド メジャースケール
ドリアン レミファソラシドレ
フリジアン ミファソラシドレミ
リディアン ファソラシドレミファ
ミクソリディアン ソラシドレミファソ
エオリアン ラシドレミファソラ ナチュラルマイナースケール
ロクリアン シドレミファソラシ
古代ギリシャでは都市でそれぞれハープのチューニングが異なっていて、
それぞれのチューニングにその都市の名前を付けたと考えられている。

"Messin' With The Kid"のテーマリフを考えてみよう
あのフレーズを音程で考えると、"ラーソーミーレードシラソラ"と聞こえないです か?
"ラ"がセンターの並びということからブルーススケールかと考えられるが、
ブルーススケールには"シ"という音は無い!
(同じく"ラ"がセンターのマイナースケールには"シ"があるが、マイナーキー曲で はない)

Junior Wellsはハーモニカをよく3rdポジション(*注)で使う事だし、
じゃあ、ドリアンで考えてみよう。"レードーラーソーファミレドレ"。
あ、はまりますね。ドリアンがもとになっていると考えられます。
この事を裏付けるフレーズがあります。"レードーラーソーファミレシレ"。
ブルースブラザーズ等がやっているフレーズです。お試しください。
 *注
 3rdポジション:曲のキーより1音下のキーのハーモニカを使用する。
 Key=Dの場合にCのハーモニカを使う。

スケールとブルースの関係
メジャー、ブルーススケールを程よいバランスで”交互に”使う事で
良いモダンブルース演奏となりうる。

メジャースケールとブルーススケールが同時に混ざったような音使いを
耳にすることがあるが(片方のみでは考えられない音使い)、
それは両者を混ぜ合わせているのではなく、経過音 or 装飾音として
スケール外の音を使用していると考えるべき。

●セッション

実験/実演セッションで挙がった指摘・注意点
・自分なりのフレージングをするべし
 1コーラス目〜最終コーラス目まで同じメロディラインで歌っては面白くない。
 何を歌いたいか、どこを強調したいかはっきりさせて、
 メロディを変えたり、歌詞を変えたりして自分なりにフレージングするべし。
 (1コーラス目はいいとして2コーラス目からでも)
 リズムとスケールに注意。

・ソロフレーズのスケールの割合を考えるべし
 曲の歌メロディがブルーススーケールなのにメジャースケール音を
 多く使いすぎると曲の雰囲気に合わなくなる。
 曲の雰囲気を理解して演奏するべし。他の楽器でも同様(ドラムでも)。

・リーダーとして
 自分がリーダーとして演奏している時に
 他のメンバーが自分の意図と違う演奏をしても、「失敗した」で終わらせず、
 曲が終わるまでにどうにかしてよくする/させる努力をするべし。
 リーダーはバンドでの良い演奏をお客さんに聴かせる責任がある。

●後記
スケールは最も重要な内容ですが、私自身理解できていない部分が
あるかもしれないので、正しくレポート出来てない部分、わかりにくい部分は
ご指摘、ご質問よろしくお願いします。早めに理解しましょう/します。   (12/30 up 407)


2003年のReport[vol.4]にUpします。
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