= BLUES T.A.D. Report =
[vol.4]

'03 2/11 | 3/2 & 4/12 | 12/14 | '04 1/12

[vol.1]('00 Dec.〜'01 June) [vol.2]('01 July〜Dec.)[vol.3]('02 Jan.〜Dec.)

[?Q&A BOX?]

Top Page BLUES T.A.D. Report vol.1 BLUES T.A.D. HOME


date @ by
'03 2/11 渋谷 LUCIFER 下川仁也さん

下川です。2月11日月例会のレポートします。  (2/26 up)

講義1 「ドのことをレと思う」のブルーススケールバージョン

※まず最初に、新しく参加された方も多くいらっしゃいますので「ドのことをレと思う」について少しおさらいします。解かる方は飛ばしてお読みください。
まず5フォームでメジャースケールを覚えましょう。ドレミファソラシドの各音の間隔は全全半全全全半です。あとブルースTADではメジャースケールの出発点を実音に関係なく「ド」と呼ぶルールになってますのでこの辺ご理解ください。
(例えばkeyAのメジャースケールはラ、シ、ド♯、レ、ミ、ファ♯、ソ♯ですがド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シと呼んでいます。またこの流れでブルーススケールも出発点を「ラ」と考えてラ、ド、レ、ミ、ソと呼んでいます)
さて「ドのことをレと思う」ですが、その名のとおり出発点であった「ド」のことを「レ」と思って出発して「レミファソラシドレ」と弾きます。
下降して出発点に戻ってきたところで次はそれを「ミ」と思ってスタート。
また次は「ファ」「ソ」〜と進めていきます。この時に「はてドはどこだろな」と考えるようにしましょう。
「ドのことをレと思う」でやられていることが5フォームでやっている中にあると気づくと思います。
滑らかなフィンガリングやチャーチモードの把握ももちろんこの練習の効能としてあるわけですが、なによりも5フォームの理解促進に役立ちます。
「逆弾き5フォーム」と言えるでしょう。
最初は3弦5フレットでスタートし、一回りしたところでフレットを変えずに4弦スタート、5弦スタートとやっていきましょう。
過去のレポートも参照してみてください。

さて「ドのことをレと思う」のブルーススケール(ラドレミソ)バージョンです。
やり方は「ドのことをレと思う」と同じです。「ラ」のことを「ド」と思ってやっていきましょう。 ラドレミソラ→ドレミソラド→レミソラドレ→ミソラドレミ→ソラドレミソ
一回りしたところで弦を変えていきましょう。
また5フォームの練習法としてお馴染みな「ドレミファ」「レミファソ」「ミファソラ」〜の練習法のように、「ラドレミ」「ドレミソ」「レミソラ」とブルーススケール内の4つの音を一つの組にしてのブルーススケール練習をしましょう。

家元からの注意点。

「このフォームはできるけど、同じ事を他のフォームではできないというのがないように。」
「あるスタートが苦手な方はそこを徹底的にやりましょう、いちいち最初に戻らなくてもよい」
「スピードアップを心がけること。右手はオルタネイトピッキングでできるだけがんばり、それでも追いつかなくなったら一回のピッキングでプリングして3音弾くなどのやり方でもいいでしょう」

講義2 「マイナーブルースとは?」

最初に家元が強調されていた点を。
こうしてマイナーブルースを定義することで、良いとか悪いとか優劣を問いたりとか排除すべきだとかいうような意味合いは全くありません。
エンターテイメントの観点からマイナーブルースは必要であり、あくまで区別の線引きですので誤解ないように。

♪12小節のフォーマットからなり、トニックがマイナーコードであること♪
サブドミナント、ドミナントがマイナーであったりメジャーであるマイナーブルースについては下記にて説明します。
I'll play the blues for youという名曲がありますが、この曲はAメロBメロで構成されており、またBメロはAメロのトニックの平行調への転調がなされています。
これらの理由からこの曲はマイナーブルースではなく、ポップス的な曲と言えます。
この曲はアルバートキングの名演で有名ですが、彼はこの曲を彼一流のブルース手法で仕上げているためブルースと言っても違和感なく聞けてしまうのです。

♪マイナーブルースはブルースではなく、ブルース的なもの♪
マイナーブルースには理論上ブルーノートが出すことが出来ないので元々にブルーノートを内在しているブルースとは区別します。
ブルースで使われている基本的なスケールは構成音をラドレミソとするブルーススケールです。
このためラシドレミファソを構成音とするマイナースケールと非常に近く、メロディからコードを考える上でポップス等からの手法を利用したわけです。
こうして広く受け入れられているのですが、この経緯を踏まえれば理論上ブルーノートが出現してはいけないということになります。
ではブルース、モダンブルースはというと、「長三度を含んだメジャー系のコードに短三度を含んだブルーススケールのメロディ」で出来ていて、ってことはメジャースケールとブルーススケールが共存しているわけです。
これは理論で解剖するものではなく、これがブルースの形なわけで、理論の上にあるものです。
ブルーノートについてはまさに同じことで、このブルースの状況においてブルーノートの出現は許されます。
ですがBBキングやアルバートキングをはじめとして多くのブルースミュージシャンがマイナーブルースでブルーノートを使っています。
その理由は彼らにはマイナーという点に特別な意識はなく、長年やっていたブルースでそのまま演奏しているからと考えられます。
ブルースマンが弾くマイナーチューンと言えるでしょう。

さて前述した『サブドミナント、ドミナントがマイナーであったりメジャーであるマイナーブルース』についてです。
マイナーブルースを構成しているマイナースケールには
ナチュラルマイナー  ラ、シ、ド、レ、ミ、ファ、ソ
ハーモニックマイナー  ラ、シ、ド、レ、ミ、ファ、ソ♯
メロディックマイナー  ラ、シ、ド、レ、ミ、ファ♯、ソ♯
の三種類があります。
あるマイナーブルースでこれらのスケールの何を使っているかによってサブドミナント、ドミナントが変わります。
ナチュラルマイナー   サブドミナント=レ、ファ、ラ、=マイナー   ドミナント=ミ、ソ、シ、=マイナー ハーモニックマイナー  サブドミナント=レ、ファ、ラ、=マイナー   ドミナント=ミ、ソ♯、シ、=メジャー メロディックマイナー   サブドミナント=レ、ファ♯、ラ、=メジャー   ドミナント=ミ、ソ♯、シ、=メジャー

ML上で話題になっていたエディボイドの5 long yearsにも今回触れました。
この曲のkeyはDマイナーに聞こえるけどマイナーブルースなの?という質問がこの話題の発端だったのですが、エディボイドはブルーススケールを白鍵だけで弾けるkeyDが好きだったそうです。
この曲もkeyDで『ラドミラドミ(実音レファラレファラ)』とよく弾いているため、曲のトニックをDマイナーのように感じてしまった原因はここにある、ということです。
エディボイドの5 long yearsは、バンドのDメジャー(通常のブルース)をバックにDドリアン(keyDを白鍵だけで弾くとDドリアン)を用いた演奏、というのが答えになります。

セッションであがった注意点

発音について
Lの発音 舌が上の歯の後ろから下へ落ちるように。おおげさに言って「ナ」に近くてもよいかもしれない。
Sの発音 舌でUの字のような形を作ってそこから空気が出ていくように。
Shの発音 横から息が出るように。
Bの発音 破裂音なので「パ行」に近い感じで。

曲を活かす事について
ターンアラウンドやコードの変わり目は曲の展開において大変重要。やりすぎなくらい派手にやってみてもよいのでは。
エクステンションやダブルトニックの場面はお客さんへの聞かせどころになるのでしっかりアピールすること。
そうすればバンドも付いてくるはず。

レポート後記
長らくお待たせしました。気が付けば3月月例会が目の前でした。。。
「そういう曲なんじゃん?」とマイナーブルースについての解釈がこんなもんだった自分としては楽器を持つ人間としての教養の乏しさを感じました。
ブルース(を含む音楽全体)の知識の薄さに日々コンプレックスを抱いております。はい、勉強します。。。


date @ by
'03 3/2 & 4/12 渋谷 TERRAPLANE(新店鋪) 大道敏子さん

3/2と4/12のレポートは、大道さんのページにUPされていますので、今回はLinkをご紹介します。

==大道さんのレポート==      (5/14 up 91-40893)

http://fireomichi.at.infoseek.co.jp/tad-repo.htm

==4/12、安部まりあ先生のVocal教室レポート by N.加茂殿==

http://ml.melma.com/cgi-bin/view.pl?mlid=6370&dataid=221&view=0


date @ by
'03 12/14 渋谷 TERRAPLANE N.加茂殿

・練習の仕方

練習はできる箇所できない箇所を分けて根気強く行うこと

・Voレッスン

大切なことは3つ 発声、発音、フレージング
歌詞の理解、ピッチなどはここに含まれません。できて当然のこととして取り組むこと。

■発声
・人間の声はもともときれい→ブルースは作ることはなく自然に歌うこと
・人間の声帯は縦に肉がならんでおり頭の引力の影響を受ける。
あごを回転させるように引く(サンダーバードのように真下に動かすことがないようにする)
ブルースの場合は上唇はなるべく動かさない。 口を大きく開けすぎない。
遠くに聞こえるより、マイクに入る声を出す。上唇でカバーしマイクに音を集中させる。

■発音
・ネイティブ・スピーカーと同じでなくてもいい。なまってもいいから最低限何と言っているのかわかること。
・アルファベットを叩き込むこと
(以下加茂が同僚に教えてもらった発音ポイントです。あってるか確認してください。)

子音
L:下を前歯の裏につける
F:下唇を上前歯で噛む(無声)
V:下唇を上前歯で噛む(有声)
 ※B:上下の唇をつけて破裂音を出す。
TH:舌を軽く噛む。
S:口の前の方(上あごと舌の間)からで息を出す。
SH:口の奥の方(奥歯(臼歯)の隙間から)
N:舌をあごにつけて鼻から息を抜く
M・上下の唇を完全に閉じて鼻から息を抜く
〜NG:舌を上あごにつけず奥の方でのどをつける感じで鼻から息を抜く。

■フレージング
ブルースらしい動きを出す。(作品を良く聞き身につける)

この日の歌教室より指摘
・RECONSIDER BABY Oh I hate toのtoが埋もれないようにする
・STORMY MONDAY  thの発音をちゃんとする

ピッチについて
・音の連続(高低差でとるか、ルートからの相対音でとるかを自分でしっかり決めること   ('04 2/7 UP)


date @ by
'04 1/12 渋谷 TERRAPLANE N.加茂殿 千賀殿の体験記

■新たな取り組み
ラシドレ/シドレラ/ドレラシ/レラシド/レドシラ/ドシラレ/シラレド/ラレドシ をまず覚える。
3弦7FのD音を「ラ」として、これに薬指を使い、上記音列を弾く
更に、上記「ラ」を、人差指、中指を使う3種類のフォームで弾く

■ダブルシャッフル
・2本の弦がきれいに聴こえるか。 練習はまずノンアクセントで行う

応用編
ギター1本しかないない場合を想定して ガッガガッガというブギウギベースラインと ンバッバッバッバ−というリフを同時に弾く
・右手は全てダウン、どんなアクセントも入れれるように。
・さらにダウン-ダウンの間にアップでおかずを入れるなど工夫する
・右手は規則的に弾く
・レコードのギターパートだけ聴いてもあまり手本はない。バンドを頼りにしすぎず ビッグバンド、コンボ等のニュアンスも出せるようにブラス的ギターを交えてリフ、 リズムを強調するギターを弾く ・できるようになる練習はもちろんできてからよくする練習を心がける。
目標 ギター1本でお客が退屈しない演奏!!。   ('04 2/7 UP)


Top Page BLUES T.A.D. Report vol. 1 BLUES T.A.D. HOME